夏山旅2014 ~憧れの劒沢へ
その時、誰もが山を見つめていました。
テント場からも、小屋の前からも。
明朝のアタックに想いを馳せる人、今日の制覇を満足げに振り返る人。
テント場から少し離れた草原で、一心に劒を見つめるチャレンジャー。
そんな中、私も武者震いを覚えずにはいられないひとり…。
8月12日
雷鳥沢野営場から劒御前小屋を経て、劒沢野営場へ。
ようやく台風一過の青空が広がりました♪
2日目の朝。
昨日の真っ白なガスはなくなって、テント場からも立山を望むことができました。
テントを撤収して、出発は7:20過ぎ。
ところが…
テント場を出たところでまたしても雨。
急いでレインウェアを着て、ザックカバーを装着。
天気予報は雨のち晴れ。
お盆休みの間では、明日がいちばんマシな天候の予報…その通りになればいいなぁ。
今日の目的地は、劒沢野営場。
雷鳥沢を登って、別山乗越にある劒御前小屋経由がメジャーなルートですが、
雨の中の急登はいやなので新室堂乗越から稜線沿いに別山乗越へ至るルートにしました。
距離は長くなりますが、その分傾斜が緩くなるのでコースタイムは同じです。
はじめは木道~ ややガレた登りへ。
振り返れば、左の立山から下って一の越~浄土山の位置関係がよくわかります。
ロッジ立山連峰・雷鳥沢ヒュッテの向こうに広がる地獄谷も一望。
ちょうど1時間で、新室堂乗越。
稜線にでると思いのほか風が強く、寒いです。
左が登ってきた道。右へ行くと奥大日岳方面です。
少し登って振り返れば、奥大日岳方面の眺めは良好。
はるか上に劒御前小屋… まだまだ遠いなぁ。
強い風雨の中、ただ黙々と登って~
ようやく小屋まであと少しになったその時、
先行していたmamaが裏返った声で~
「パパァ~♪」
なに声裏返ってるん? 気持ち悪いわぁ。
「早くみてみて~、雷鳥ォ~♪」
それを早よ言わんかい! っていうかそんな大声出したら逃げるやん!
さぁ、「雷鳥をさがせ!」 …写真のどこにいるかなぁ~?
まるで道案内をしてくれるように先を行く雷鳥サン♪
あ、追いかけるから逃げてるだけかも。(笑)
岩に登ってお見送りしてくれました~♪
やっとのことで劒御前小屋。10:00過ぎだっったかな?
そして、いよいよ目の前に剱岳!
さらに強風と雨、気温は10℃以下。
あんまり寒いので、小屋の中でカップヌードルを頂いて…
写真を撮ろうと外へでると…
「あれぇ~、sanapapaさん!」って…
…どおりでお天気回復しないワケだぁ。(笑)
今年は登頂狙いはなく、行き先は裏劒!
このまま真砂沢まで一気に下るか、劒沢で幕営するか思案中とのこと。
とりあえず、後ほど劒沢でお会いしましょう!
谷間へ下りてくると風も雨もおさまってきました。
テント場が見えてきました~♪
うわっ、もう追い付いてきた!
13:00前には設営完了しました。
真正面が剱岳!興奮するテント場です。
さて…
ひと休みしたところで、劒沢小屋に行ってみよ~♪
飲み物などは管理小屋では売っていないので、少し先の劒沢小屋まで行かねば…。
と、歩きだしたところで…
管理小屋に荷揚げのヘリ登場~ しばらく足止め。
久し振りに天気が落ち着いたせいか、このあと劒沢小屋や剣山荘などへもやってきました。
劒沢小屋へは、管理小屋の前を通って…
ガレた急斜面を下ります。
テン場へ到着すると登山靴を脱いでサンダル履きになることが多いのですが、
ここではそのままが正解。
あのファミリーは、すでに買い出しの帰り~担ぐのはpapaではなくneneちゃん。(笑)
フラットフット?キックステップ?
ビミョーな斜面の雪渓を渡って…
劒沢小屋に到着~!
小屋の前にいた人にお願いして、記念写真♪
テン場へ戻ると…
カマンベールを使ったチーズフォンデュ、旨そうでした。
我が家はフルーツミックスで軽く腹ごしらえして、お昼寝~。
約、2時間。
16時過ぎに目が覚めると…
晴れてる!
これは明朝がますます楽しみになりました!
生パスタを茹でて、雲丹クリームソースで夕食を頂いたころ…
西日を受けて、ちょっぴりアーベントロート。
… 明日に備えて、この日も早めの就寝です。
この日、8月12日のログ。
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